海外掲示板で「アニメで話される日本語は、実際の日本人が話す日本語ではないと聞くけど、アニメは日本語学習に悪影響があるの?」というスレッドが立ち、外国人からコメントが寄せられていました。
以下、海外の反応を翻訳しました。
海外の反応
(投稿者)「アニメで話される日本語は、実際の日本人が話す日本語ではない」と多くの人たちから聞いたんけど、アニメの日本語と実際の日本語との違いを誰か説明してくれない?アニメは日本語学習に悪影響を及ぼすの?
■ 大きな違いを指摘してみるよ。
1. 日本語のフィクションでは「役割語」と呼ばれる決まり文句の言葉が使用されているんだ。それぞれのキャラクター(侍、お嬢様、老人等)が自身のキャラを定義するための役割語を持っている。ステレオタイプな役割語の多くは、現実世界で使われるのは稀だよ。中には創られた言葉もあるよ(例えばファイナルファンタジーのモークリーの言葉「クポ」とかね)。
2. アニメ声優は、早く喋るシーンでさえ、とてもクリアに注意深く話しがちだけど、現実世界ではそうじゃないよ。
3. アニメの多くの会話は実際のスタイルを反映していない。 アニメでは面白おかしくドラマ調に話してるからね。
■ 問題はいくつかある。アニメを見る男たちは「俺、お前、貴様」などのタフな男が使う言葉を使いがちだ。これらの言葉は避けるべきだよ(「俺」はカジュアルな場面では大丈夫だけど)。アニメを見る女子は、男に使ったら引かれるような女の子らし過ぎる表現をよく使う。とても不自然だし、普通の人は言わないよ。それとアニメの女キャラの声は高過ぎる。知り合いの日本人の女子が「クラスで突然アニメキャラのように話し始める人がいたら、恐怖だよ。どうしたらいいかわからないわ」って言ってた。
→「〜わよね」は聞いたことがない。存在してるの?
→アニメ以外で聞いたことがないな。でも高齢女性の間では使われるのかもしれないね。
→俺の日本人の嫁は、時々「〜わ」を使ってるよ。月に一度ぐらいだけど。
■ だとしたら、何でこれらの言葉は文法書に書いてあるんだろう?「〜わ」「〜かしら」は俺の「日本語基礎文法辞書」に書かれていた。辞書には、これらの言葉はあまり使われていないなんて記述なかったよ?
→人称代名詞や語尾の表現は地域や年代によって変化する。俺は東京で20〜30代の日本人たちと働いてたけど「〜わ」「〜かしら」を聞いたことは稀だった。「〜わ」は、中年の女性の間で使われてる。
■ アニメの日本語が問題だと言っている人がいるけど、そうじゃないと思うな。アニメの日本語を心配している人たちは日本語レベルが初心者で、初心者の壁を超えることができない人たちだと思う。アニメの内容ががわかるようになれば、どのセリフが変で誇張されているのかが既にわかるようになるよ。結論、アニメの日本語は本物の日本語。
→これが正しい答えだと思う。
■ アニメ声優の声はクリア過ぎるからな。
翻訳元:goo.gl/ANcbWh