インド紙ヒンダスタン・タイムズによれば、インド政府は技能実習制度を利用してインド人の若者30万人を日本へ派遣する計画を閣議決定しました。次回の訪日時に協力覚書を日本政府と交わすそうです。
30万人のインド人実習生は日本で3~5年働きます。派遣期間終了後、そのうち5万人は日本で就職ができる可能性があるとのことです。実習生の選考には日本の基準によって選ばれるそうです。
このニュースに対してインド人から多くの反響がありました。
以下、インド人の反応を翻訳しました。
インド人の反応
■ なんで他国じゃないの?日本語を学ぶのは難しいし、日本人は英語を喋れないよ。
■ 日本人はとても礼儀正しくて、規律がある社会なんだよな。我が国インドの若者たちが日本文化を尊重しくれるといいな。
■ 日本はインドよりもインドのために色々してくれるよな。
■ 素晴らしい取り組みだ・・・。選考過程は透明化されていてカーストによる例外事項が無ければいいな。
→インドではこの例外事項が一番酷いんだよな。これだからインドはまだ先進国になれないんだ。
→まさにその通りだな。
→これは日本にとって真新しいことではないよ。日本では何十年もの間、外国人技能研修生のうち45%を中国から受け入れてたんだ。だから中国も利益を得てたんだよ。この話はインドには新しいことだけどね。
→笑。これはハイテクに関わる仕事とは程遠いよ。この制度の内容をもっと見てみて。日本人がやりたがらない仕事をすることになるんだよ。多くの場合、肉体労働の仕事で労働力の搾取として批判されているんだ(笑)この仕事はロボット工学でも、AIでも、ITでもないよ。
■ インドが日本からプロフェッショナル意識と職業倫理を学ぶ時が来たな。この5万人がグトゥカー(噛みタバコ。舌や唾液が真っ赤になる)を道に吐いたり、日本人に無礼な態度を取らないことを願うよ。
→全く俺と同じ考えだわ…。日本人は素晴らしい人たちだからな…。インド人が日本の良さをダメにしないと良いな…。
■ ワオ…日本と俺達インドにとって良いことだな…。こういうタイプの試みは今まで一度も聞いたことがないよ。いつも通り日本は凄いよ。
■ この選考には、アミット・シャー(インド人民党の幹部)や民族義勇団、インド人民党の大臣の息子や娘が選ばれるんだろな。不可触民(カースト外)や後進諸階級(農奴として使役されてきた最下層カースト)、少数派は上位カーストのトイレ清掃をすることが運命付けられているから、選考プロセスに上がることは無いだろう。
■ インドの若者が日本で技能研修を受けることをインド政府が誇りに思っているのは残念だ。だって俺たちの国はそれと同じことができる能力が無いってことを証明してるからね。技術研修を受けた若者たちがインドに帰ってくると思う?研修後は、他国でまた仕事を探すと思うよ。だって彼らは母国ではカーストの縛りがあって、チャンスが無いことを知っているからね。
■ 何年もの間、日本は中国人とフィリピン人向けに似たような制度を運営してきてたんだよな。日本メディアによれば、多くの職場で待遇の悪さや残業が問題視されてるんだ。日本人がやりたがらない仕事を安い労働力で募集しているんだよ。がんばってくれ。
■ このニュースに対して、日本のメディアがどのように報道しているの知りたいな。
■ 政府はこの制度に関与すべきじゃないよ。この制度は実力主義の市場原理に任せるべきだ。だって無能で悪い人間をインドから日本に送ったら、インドの恥になるからね。
■ 現代のゴム農園のプランテーションか?
■ 若者を日本に送る代わりに、何で俺たちはインドに技術訓練する施設を作って、若者にトレーニングさせないんだよ?
■ 日本に脱帽。日本は素晴らしい友人であり、経済のパートナーだ。
■ 選考にはカーストの例外がありませんように。
翻訳元:goo.gl/MxZP7S
静かに着々と進行するグローバリストたちの先進国破壊