インドメディアのIndia Todayによれば、中国とブータンが領有権を争いをしている「ドクラム高原(中国名:洞郎)」を巡って、ブータンを軍事支援しているインドと中国の間に1962年の「中印国境紛争」以来の緊張状態が発生しているそうです。緊張状態の最大の理由は、中国が今年の6月からドクラム高原に「道路建設」をし始めたためです。
この問題に関して在インド日本大使館の平松賢司大使は、以下のように語っています。
「ドクラム高原のこう着状態がここ二ヶ月間続いていることを憂慮しています。これは地域の不安定化を誘発するもので、私たちはこの状況を入念に注視しております」
「国境紛争において重要なことは、すべての当事者が、力による一方的な現状変更を試みるのではなく平和裏に解決することです。」
「インドがブータンと軍事支援協定を結んでいることから、インド軍の部隊がこの地域に駐在していることを私たちは理解しています。」
ドクラム(Doklam)高原の場所は、中国とブータンとインド北東部のシッキム州が交わる国境線ギリギリの所にあります。
ドクラム高原に対する中国の狙いは「一帯一路」構想を実現させるために、チベットを南下して、ドクラム高原を領有化することで、ネパール~シッキム州(インド北東部)~ブータンを結ぶ交通回廊を手に入れることだと推測されています。また、インドはパキスタンと領有権争いをしているカシミールで中国が「一帯一路」のための経済回廊を建設しようと計画していることにも反発していて、中国で開催された一帯一路フォーラムにはボイコットをしたそうです。
この一連のドクラム高原問題に関する日本大使の発言にインド人から感謝の声が届けられていました。以下、インド人の反応を翻訳しました。
インド人の反応
■ インドを支援してくれてありがとう…。日本はインドの真の友人だよ。この問題において親友になれるね。
■ 世界のリーダーたちは、中国の隣国に対する侵攻に目を向けるべきだよ。
■ 中国はドクラム高原問題で世界から孤立しているし、インドの外交的役割が評価されているね。インドは正しい側に立っていて、正しい態度でこの問題に対峙している。中国に吠えさせとけばいいんだよ。俺たちは決して自分たちからは攻撃しないけど、反撃はしっかりするからね。
■ パキスタンはこの件に何も表明してないの?驚いたな。
■ 日本は、地域の安定化について強い関心を寄せる成熟した国だよ。中国はいじめっ子のような振る舞いをするのではなく、責任を持って行儀よくするべきだよ。
■ ようこそ日本。ともに勝利しよう。あのドラゴンを引きずり下ろすんだ。すぐにアメリカ、台湾、ベトナム、シンガポール、オーストラリア等がともに共闘して、すべての方角からドラゴンをやっつけて、平和を勝ち取ることになるよ。
■ 日本はインドを静かにサポートしてるね。公の声明はなされていないし、これはちょっと恥ずべきことだよ。日本の外務省がドクラム高原を領土問題の紛争地として声明を出すか見届けよう。
■ この問題に関してどの国が中国をサポートしてるの?パキスタンでさえしてないね。
■ 中国政府はどうかしてるね…。彼らはパキスタンを飼い慣らしたことで、超大国になったとでも思ってるんだね。でも、彼らはパキスタンが恩を仇で返すのを知らないんだな…。
■ 全ての文明国がインドの側に付くよ。
翻訳元:goo.gl/5ueHHh goo.gl/oe3Cp6
放っておいたら勝手にアチコチ中国の領土にされそうなんで、
もう中国の主張は何もかも全て問答無用で却下したい位です