日本とインドは、中国の「一帯一路構想」に対抗するために、日印がイニシアチブを取る新たな経済圏構想、「戦略的な万里の長城」(strategic Great Wall)を構築しようとしています。現在、インドと日本は、アフリカ、イラン、スリランカ、東南アジアにまたがる複数のインフラ・プロジェクトに参加しており、これは実質中国の「一帯一路」に対抗するものと見なされています。
インドは戦略的、安全保障上の懸念から、中国が掲げる「一帯一路構想」とは距離を置いており、14日に北京で行われた「一帯一路フォーラム」を「国家主権と領土保全に対する懸念を無視するものだ」という理由から参加をボイコットしました。
インドにとって具体的に何が問題かと言いますと「一帯一路構想」では、中国とパキスタンを結ぶ経済回廊に、インド・パキスタン間で領有権争いをしている「カシミール」を通過するためです。
今月24日に、インドと日本はアフガニスタンのアフリカ開発銀行会議で、アフリカのインフラに関する共同プロジェクトについて議論するために、アフリカ諸国の利害関係者と会合を開く予定です。
日印接近に懸念を示す中国紙
見出しに「インドと日本が中国に対抗するために”戦略的万里の長城”の建設を策略」と書いてあります。
以下、日本とインドの経済圏構想に対する海外の反応を翻訳しました。
日本とインドの経済圏構想に対する海外の反応
■ 一帯一路構想に対抗するために、日本とインドが接近するのはアジア地域にとって良いニュースだね!
■ インドと日本が合わさったら、GDP8兆ドルの超大国になるよ!
→それでも中国の経済よりも小さいだろ
■ でも、問題は日本経済は今本当に不安定だということ。インドと日本が一緒に協力しても中国の資金には太刀打ちできないよ・・・
→中国経済は下降してるだろ
■ インドは混乱してるんじゃないか?中国のリーダーシップに従おうとしないし、あらゆる点で中国に勝つことはできない。インドが中国に従わなければ、中国とロシアが単独で大勝利を納めるだろうね。
■ 頑張れインド。日本は、自由インド仮政府のチャンドラ・ボースの時代から、俺たちインドの同盟国だった。日本と一緒に中国を打ち負かすぞ。
■ この問題は、お金が全てではないよ。原理原則が重要だよ。中国は信用できないし、インドは中国を頼りにすることはできない。いつ中国がインドの後頭部を打つかわからないからね。中国はインドの発展を望んでいないし、インドの領土を盗もうとしたり、領土問題を解決しようとしない。中国は中国のみがアジアで唯一の超大国になるべきだと思っているし、インドのことになると、傲慢で二枚舌を使う。そしてインドと中国の問題に対して、パキスタンを利用しようとする。
■ 中国に物乞いしてはだめだ。俺たちインド人は一帯一路に参加はしない。
■ インド、ロシア、日本、イラン、アメリカは一帯一路より輸送がしやすい別の経済圏構想を作るよ。
→ロシアはすでに一帯一路のメンバーだろ。アメリカは支持しているし、イランは喜んで参加する予定だし。
■ 遅過ぎる
■ 神様ありがとう。ついに日本とインドは中国の拡張主義に対抗するために同盟関係になった。
■ 中国は危険だよ。日本の方がはるかに良いよ。
翻訳元:goo.gl/md6WRk goo.gl/u4BXUn
ワンポイント英語講座:「一帯一路」は英語で何というの?
今回のテーマに関連して「一帯一路」について紹介します。
英語で「一帯一路」は何と言うのでしょうか?
正解は「One Belt, One Road (OBOR)」です。
一帯一路政策が順調に進んでほしい
インフラが整ったところでこちらのものにすれば良いのだから